■では、再結成にあたって、今のところ一番苦労していることはなんですか?
根岸 体力……。(笑)
安斉 「本当にこんなの踊ってた?!」というぐらいのスピード感と、しなやかさと、軽快さで踊っていたので、まずは記憶探しから始めています。(笑)
根岸 あとは、スケジュールですね。当時はもちろんマネージャーさんが管理してくれていたのですが、今は全部自分たちでやるというのも大変です。
■事前のお話の中では、「当時の衣装が入らなかった」とありましたが、そのあたりはいかがですか?
安斉 私は最初から入らないと思って、着ていないです。(笑)
増井 私はちょっと着てみたんですけど、死ぬほどスカートが短くてびっくりしました。もうパンツが見えるくらい。(笑) 今はちょっと無理ですね。
根岸 あとはやっぱり、クラファン(クラウドファンディング)をここまで形にするのも大変でした。ライブをどういうふうにするかとか、どういう方向性でいくかとかも、当時は事務所の方や、マネージャーさんと一緒に決めていたので、今回、全部自分たちがやってみて、あの時の私たちってすごく守られていたというか、すごくいい環境でやらせてもらえていたことを改めて感じながら、今はひとつずつ地道にやっています。
■セルフプロデュースならではの苦労はたくさんありますよね。
根岸 もう8年経って、それこそどのハコを押さえたらいいかもわからないし、利益が出るかもわからない中での挑戦なんです。ただ、せっかく復活するんだったら、最後の思い出として小規模だと悲しいので、じゃあ新宿で、当時私たちが活動していた時にはなかった新しい会場でやるということに、令和の時代にライブをやる意味があるなと思いました。
■「激しいダンスや、フォーメーションチェンジは控えめになるかもしれない」ということでしたが、自分たちでは、どんなライブパフォーマンスがしたいですか?
森 多分、踊らない曲もあると思うんですよね。まだ決めていないんですけど。
玉井 そう。横一列に並んで、みんなも一緒に楽しく歌えるような形があってもいいのかなっていう。今もライブの構成を練っている最中です。
藤本 でも、率直にこの7人でステージ上でパッセンジャーの前に並べるということだけで、もうすごく幸せです。「アテンションプリーズ、パスポです!」って、みんなの前で言うことが今から楽しみです。「会いに来てくれるパッセンがいる中で、それを8年越しにできるのか」というのが、今からワクワクです。
■解散後にPASSPO☆を知った方にとっても、今回のライブは嬉しいでしょうね。
根岸 解散した後にできたファンが、リアルでライブを観れるとなったら、やっぱり嬉しいだろうと思います。「当時はちっちゃくてライブには行けなかったけど……」、みたいな方もいると思うので。でも「やっぱり、PASSPO☆だな」と思ってもらえるようなライブにしたいです。もう解散して8年経つので、きっと同窓会みたいになると思うんですが、それこそ「今できるもの」にしていきたいです。それぞれオタクを辞めた人もいれば、いろんな他のアイドルや、アイドル以外でもオタクを続けている人もいる中で、「あの頃」に戻ってきてくれる人たちがいっぱいいると思うんです。それを見て、「やっぱり自分はここだったな」とちゃんと思ってもらえるようにしたい。それが多分みんなの「楽しい」という気持ちなので、それを最大限出したいです。
■素敵です。なんだか総意みたいになっちゃいましたが、他の方はいかがですか?「足くじかないようにしよう」みたいなものでもいいですよ。(笑)
根岸 怪我は絶対しないようにしないとね!(笑)
安斉 他のアーティストさんが、本番直前に怪我して座ってパフォーマンスしたなんてこともあるじゃん。それを見た時に「マジで気を付けよう」と思いました。感謝の気持ちはしっかりと伝えたいです。PASSPO☆の時は若かったので、中学1年生ぐらいから始めて、その時は理解できなかったことだらけでした。今になって理解できることがすっごくいっぱいあるんです。スタッフさんもいろいろとやってくれたし、たくさん叱ってくれたのですが、当時は理解しているつもりでいたけど、今思えばちゃんと理解できていなかったなという部分もあるので、そういうことも含めて、しっかりと感謝をフライトで伝えたいです。あとは、「とにかくウチらは元気にやっています」ということを伝えたいです。
増井 私はツインテールを再び結ぼうかなと思います。デビュー当時は頭のてっぺんで繋がるくらいのツインテールだったんですけど、今はだんだんと降りてきて、最近はそんなにツインテールにもしなくなってしまって。でもトレードマークだったのでやりたいなと思っています。
■それでは最後に、ライブ当日にパッセンジャーのみなさんに期待してほしいことを教えてください。
安斉 期待しないでください……。(笑)
玉井 私も含めちゃんとみんながステージに立っていてくれればそれでいいので、期待せず楽しみにしてきてください。それで「生きてるって奇跡なんだよ」と思ってほしいです。(笑)
森 「当時のPASSPO☆ではあるよ!」とは言いたいというか、ダンスとかはちょっとわからないですけど、雰囲気だったりはずっと変わっていません。喋ることは多くなると思うんですが、そこは大丈夫なので、期待するというか安心して見ていてほしいなと思います。今、衣装も新しくデザインしてもらっている状態なんですけど、めちゃくちゃ可愛いですし、PASSPO☆がずっと大切にしてきたキャビンアテンダントの新衣装をまた着られるとは、私たちも思っていなかったです。これもクラファン次第なところではあるんですけど、今のところ作る予定ではあるし、今の私たちに合った衣装でもあるかなという感じなので、純粋に期待していてほしいです。私たちも楽しみです。
増井 今だからできる、今のPASSPO☆だからこそできるものを見せたいです。本当にもう来てくれるパッセンジャーを誰ひとりとして置いていかないライブにしたいです。この日が終わったら、またみんなそれぞれの道というか、人生に戻るんですけど、みんなの中にPASSPO☆があって、そこからまた再出発できるような一日にしたいと思っています。
藤本 私たちはアイドル界でも一番仲がいいと思っているので、その仲の良さを見せられるから、きっとそこで泣いて貰えるんじゃないかなと思っています。うれし涙ですね。
安斉 ラストライブもそうだったもんね。うちらは笑いながら泣いてたもんね。
藤本 寂しい涙じゃなくて、幸せな涙を流させます。期待していてください。
根岸 「少しも変わらない私たちの雰囲気が見られるよ!」というところもありつつ、でもやっぱり久々に集まったこのライブは、今までの私たちじゃないし、絶対にいつもと違うものになるじゃないですか。もちろん体力面で「低空飛行で行きます」ということはもう言っているので、そこをマイナスに捉えられちゃうかもしれないんですけど、そうじゃなくて、もちろん昔と違う部分はあれど、やっぱり8年間でそれぞれがそれぞれで経験してきて、変わってきたものがあるんですよ。その8年間で培ったものが、またさらに合わさった時に何が見られるか、正直私もわからないし、みんなにもわからないし、多分それが見られる熱い機会でもあると思うんですよね。「大人になった私たちだったらどうなるんだろう?」というのも、今しか見れないものだと思うので、そこを楽しみにしていてほしいです。
Interview & Text:安藤さやか
PROFILE
「空」と「旅」をコンセプトに、女性グループ。史上初となるオリコン週間シングル初登場1位(メジャーデビュー曲“少女飛行”)を獲得した日本のガールズ・ロックユニット。2018年9月に惜しまれつつも解散。8月7日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で復活ライブを行う。
LIVE
■PASSPO☆一夜復活フライト
『One Night Reunion✈- PASSPO⭐ TAKEOFF 2026 -』

2026年8月7日(金)
場所:Zepp Shinjuku (TOKYO)
Open / Start:17:00 / 18:00
TAKE☆OFF!!
クラウドファンディング詳細:
https://camp-fire.jp/projects/945084/view







