憧れ追いかける淡い夏の思い出歌うニューシングル『Bye My Summer』。
真っ白なキャンバスのニューシングル『Bye My Summer』が7月25日にリリース。今作の表題曲はひと夏の思い出を歌った突き抜けるような夏ソング。カップリングにはこだわりのMVが話題の“Heroism”や小野寺梓のソロ曲“くるくる愛して”、そして白キャン初のグループ内ユニット「むぎえま」によるポップで不思議なナンバー“プロテア”が収められている。今回は小野寺梓、三浦菜々子、橋本美桜、浜辺ゆりな、鈴木えま、麦田ひかるに、ニューシングルについて話を訊いた。
■VANITYMIXとしては4ヵ月ぶりの取材となります。前作シングル『ぼっち』と今作『Bye My Summer』の間で一番変わったのは、メンバーカラーが公式発表されたことでしょうか?
小野寺 オンラインサロンで「ファンの方と密着して白キャンを作っていくぞ!」みたいなコンテンツがあったんですけど、その中で「メンバーカラーを決めて欲しい」という提案があったのでそれぞれの色が決まりました。
浜辺 コロナ禍でペンライトを振る機会も増えて来たこともあります。生誕祭などでは色を使っていたんですけど、ハッキリと発表されたことで、ファンの方たちもわかりやすいんじゃないかなと思います。
■メンバーカラーが決まってなにか変わったことはありますか?
麦田 もともとなんとなくイメージカラーはあったのですが、正式に決まってよりハッキリしたというか。「このメンバーは○○色だ!」っていうのをわかってくれている人が増えたと思います。
三浦 私はあまり変化が無いです。「メンバーカラーの名前が独特だな……」ってくらい。(笑)
小野寺 私は昔からペンライト振って欲しくて、勝手に声を大にして「私は水色です!」って言ったり、SNSにも書いたりしていたので、大きくは変わりませんね。ただ、「水色」だったのが「勿忘草色」になりました。
橋本 自分は別に特別ピンクが好きなわけでもないんですけど、撫子の花を調べてみたら可愛くて、ピンク良いなって思い始めました。
浜辺 私はアイドルがずっと好きだったので、アイドルといったらペンライトとメンバーカラーのイメージだったから、白キャンにも色ができて嬉しいです。ファンの方たちが自分のメンバーカラーのグッズを持って来てくれたりすると「あ、推しにしてもらってる!」みたいなことがわかりやすいのが良いですね。
鈴木 ファンの人が靴とかアクセサリーとかに私の色の「緑」を取り入れてくれていて、自分自身も緑のものが最近増えてきました。
■インタビュー中も緑のクッションを抱っこしていますもんね。(笑) さて、新曲“Bye My Summer”ですが、1本の青春映画みたいな曲でした。MVはメンバーの出演が少ない映像でしたが、好きな場面はありますか?
三浦 前髪とか全部無くなったよね。
浜辺 私は水遊びが好きで、学生の時からよくやっていたので、懐かしい気持ちでした。中学生くらいの頃は学校の廊下で水遊びしたこともあります。(笑)
■廊下で……?
小野寺 私は高い所がすごく苦手なんですけど、学校の屋上の一番てっぺんみたいな所に座るシーンがあって、高いところが怖すぎて呼吸が荒くなってきました。でも、下からメンバーが応援してくれたんです。だけど怖いから下を見れなくて……。(笑) 本当は周りから誰もいなくなる予定だったんですけど、スタッフさんが降りないで側にいてくれて、映像では上手く隠れています。
■実際の撮影現場はわちゃわちゃした感じだったんですね。最初に牛乳を持ってきた所で「牛乳買うかな……?」って画面の中の二人に共感して、ちょっと笑っちゃいました。
三浦 いや、牛乳しかなかったんです。(笑) お互い牛乳は飲めないんですけど、用意していただいた小道具が牛乳しかなくて。二人で「普通牛乳は買わなくない?」って言いながら撮りました。
■あれって結構「素」のリアクションだったんですか?(笑)
三浦 もう全然セリフとかもなくて、「自由に喋ってください」という感じでした。
小野寺 だから「演技上手いな〜」と思っていたんですよ。(笑)
■めちゃくちゃ自然な演技だなと思っていたのですが、なるほど、実際は「演技」というわけでもなかったんですね。でもあの場面で牛乳って無くないですか?
浜辺 でもなんか、私は他の撮影でセーラー服着て並んで写真を撮ったことがあるんですけど、その時にも牛乳を渡されたんです。多分「セーラー服と牛乳」に何かあるんだと思う。(笑)
■何かあるんでしょうかねぇ……?ところでみなさんは「学生時代に置き忘れた憧れ」ってありますか?
三浦 めちゃめちゃあります。ちっちゃい頃から仕事をしていたので、土日がお仕事で、行事とかにはほとんど出られなくて。体育祭も文化祭も午前中だけしか行けないとか、片付けや後夜祭には出られないことが結構ありました。地元のちょっと田舎の高校に通って、土手とかで自転車で二人乗り……みたいなこともしたかったんですけど、仕事をしながら通える東京の芸能系の学校に行くことになり、電車通学だし、クラス全員が集まることもあんまり無くて、放課後は他のみんなも仕事に行っちゃうし、「青春」みたいなことがあまりできなかったので、普通に部活とかをやる学生生活もしてみたかったなと思います。
麦田 私は勉強を全然してこなかったです……。勉強を忘れて来ました。(笑) “Bye My Summer”のMVみたいな感じの青春っていうものも無くて、MVを観るとちょっと悲しい気持ちになります。みんなってこんな感じで楽しい学生生活を送っていたのかな……。
■いや、4割くらい誇張されていますよ。(笑)
小野寺 私も結構学校に行けていなくて、出席日数ギリギリだったので、当たり前に毎日学校に行くことを置き忘れています。
橋本 自分は学校がそもそも好きじゃなくて、めんどくさいって思って、途中から勉強とかも全部放棄しちゃっていたんですけど、台湾とかに行った時に海外の方とかと話す機会が増えて、私は英語が好きだったから、英語だけはちゃんとやっておけば良かったなと思いました。
■勉強ってホント、後から「やっておけばよかった……」って思いますよね。でも、子どもの頃の自分に「お前勉強しろよ!」って言っても、絶対に響かないんだろうなっていう。(笑)
浜辺 私は逆に学校が大好き人間で、ほぼ皆勤賞でした。後悔は無いんですけど、コロナ禍で文化祭での演劇が無くなっちゃって……。結構大きなイベントだったので、コロナがない世界があったらやりたかったなと思います。
鈴木 青春……今考えたら、青春っぽいことを自分から避けていたかな……。
■そんなこともありますよね。あの時やっておけば良かったなってことはありますか?
鈴木 私は部活ですね。科学部に入ればよかったです。1回バスケ部に入って、半年ぐらいで辞めちゃって、その後、科学部の人や先生と仲良くなって、放課後にはよく部室にいたりもして、入ろうかなってなったけど、結局は入らないで帰宅部をしていました。
■そういうことってふと後悔したりしますよね。みんな何かしら置き忘れてきていて、それがなかなか回収できないものだったりするのが青春だと思います。カップリングの“Heroism”はMVが公開されていますが、すっごく凝った映像でしたね。
浜辺 あれ撮ったのは全国ツアー中だったよね!
小野寺 私たちよりスタッフさんたちがめっちゃ「このシーンとあのシーンを繋げるから……」って想像しながらMVを撮っていて。マシュマロも死ぬほど投げました。
■撮影は何時間くらいかかりましたか?
浜辺 朝6時集合で夜12時過ぎまで撮っていたから……「てっぺん超えました!」みたいな。うちらが帰った後もスタッフさんたちは残っていました。
■つまり20時間ぐらいはかかっているわけですね。あれってひとつの建物内で撮っているんですか?
三浦 そうです。いろんなセットが集まった建物だったんです。エレベーターを降りたら急に教会みたいな。(笑) 撮影の待ち時間にあちこち探検して警察ごっことかしていました。(笑)
■病院の待合室や図書館も気になったのですが、あの岩の中にドアがあるみたいな場所が一番気になったんですよね。
橋本 そこが教会です。ゆりながその中に入っていくシーンがあるんですけど、中が真っ暗だから怖がっちゃって。(笑) だから「ウチらが中で待っているよ!」って言って、真っ暗な中で携帯をいじっていました。私も中に入る時は暗くて何も見えなくなっちゃったので、ひかるちゃんにいてもらいました。
■そんなこともあって、あの明るく笑顔のMVが完成したんですね!この曲は心のネガティブな部分にも寄り添ってくれる所がいいなと思いました。みなさんにとってのヒーローは誰ですか?
麦田 私のヒーローは麦田に関わった優しい人たち全てです。その人たちがいなかったら生きていけないです。