BLACKNAZARENE VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■今回のアルバムに入る12曲の中で、レコーディングで特に苦労した曲を挙げるとしたらどれですか?

白坂 “call me by your name”は、自分がもらったパートの声が出ないかもしれなかったんです。(笑) この曲はバラード系の曲で、低い音も高い音もある曲なんですけど、自分は高い音域の部分を歌っていて。練習の段階から打率が悪くて、もしかしたら出ないかもしれないというのを伝えて挑戦した曲です。結局は上手く出せたんですけど、まだ打率が安定しないので、ライブまでには頑張ります。

乃上 私は全部難しかったんですけど、“アンチオルトイズム”のメロディを間違ったメロディで覚えちゃっていて。(笑) 結構上下するメロディなんですけど、レコーディングの時はずっと大変でした。

白坂 漢字読み間違えたやつ言ってよ!(笑)

一同 (笑)

乃上 私が「訝る(いぶかる)」のことを「いかぶる」って歌っちゃっていて……。(笑)

南向 なんの迷いもなく言ってたよね。(笑) 私も難しい漢字を使っちゃったなと思って、申し訳なくなりました。でも楓の次にレコーディングブースに入って歌詞を見たら、ちゃんとひらがなで「いぶかる」って書いてあったんですけどね。(笑)

白坂 あれは忘れられないな~!本当に面白かった。(笑)

■一生言われそうですね。(笑)

乃上 難しかったです。今回最後にレコーディングをした“アンチオルトイズム”と“ASOBE!”、“call me by your name”の3曲は、全部自分の声質をちょっとずつ変えて歌っていて。それが新たな試みでした。

■南向さんはいかがでしたか?

南向 私はあまりレコーディングにプレッシャーを感じたことがなくて、毎回楽しく好き勝手に歌わせていただいています。一番輝こうと思って歌いました。

東出 私は元々歌が得意ではないんですけど、今回はサビを全員で歌う箇所があったり、声も高めな感じで。私はあまり高音が得意じゃないので、ボイトレの先生に頼んで、苦手な箇所を練習したんですけど、その授業の枠では足りなかった部分もあって。“アンチオルトイズム”のメロディーに自分の苦手な動きがあったりして、結構大変でした。

村田 私は“Decision”の最初の「必然も」の「ひ」の音程が難しくて。(笑) 強く発音しないといけないのに上手く言えなくて、タイミングもすごく難しかったです。あとは“ASOBE!”にはラップがあって。ラップパートはみんなで歌ってみてから誰が歌うかを決めることになったんですけど、私は滑舌が良くないので、噛まないで歌う練習だけをしてたんですよ。ラップっぽく歌う練習をやっていなかったから、いざ歌ってみたらぶつぶつ唱えるみたいな感じになっちゃって……。(笑)

南向 急にぶつぶつ文句言い出した人だったよ。(笑)

村田 でも本当にそうやって練習していたんですよ!だからラップみたいに歌う練習もしておけばよかったなって思いました。

山田 私も滑舌が悪くてラップは大変でした。今までラップの曲は聞いてこなかったので、思うように歌えないしイメージもできなくて。みんなの歌ったものを聴いた時に、それぞれの色があって、「こんなラップがあったのか」って思いました。自分だけ何もできなかったなってちょっと落ち込みました。でもパートはいただけたんですけど。あとさっき漢字を読み間違えた話もしていましたけど、私も難しい漢字が苦手で……。分からない漢字ばかり出てくるから、歌詞に目を通したときに分からない漢字を検索してるんです。(笑) いずみちゃんの歌詞は小説を読んでる感じがする歌詞というか、賢くなった気がしてすごく好きです。

■みなさんの一番お気に入りの曲についても教えてください。

村田 私は“Decision”ですね。最初はアルバムのリード曲が“Decision”じゃなくて、“鼓動”だったんです。でも“Decision”を聴いた時、メロディーの時点でめっちゃいいなと思って、「これがいい!」って言いました。歌詞が入って更に好きになって、振りも入ってどんどん好きになった曲です。

白坂 うーん、ナザレの曲はマジで好きだから迷うな……。でも私は“new story”が好きです。この間いずみちゃんにも言った気がする。

南向 言ってたね!ライブ前とかに言ってなかった?

白坂 そう。よく「ここの歌詞が推しでした」みたいなのをいずみちゃんに言っているんですけど、“new story”の歌詞は神。

一同 (笑)

白坂 頑張っている人に刺さる曲だなと思うので、歌詞を見ながら聴いて欲しいです。初めて聴いた時は泣きました。初めて聴いた時に泣いた曲はめっちゃあるけど、その中でも一番刺さりました。

山田 私は“lord of the fate”です。この曲はよそ者だった私たち4人がナザレに入れてもらって……。

白坂 よそ者。(笑)

山田 この4人が“lord of the fate”でナザレの一員になれましたっていう勝手な解釈をしているんです。“URGE”で2人の過去のことが語られていて、その後の“lord of the fate”でうちらが入りましたっていう。うちら4人のシンボルだよね。

白坂 シンボル。(笑) でもそうだよね。

乃上 私の好きな曲は、本当は……

南向 え、本当は?(笑)

乃上 “Decision”が最近私の中で来ているんですけど、でも“Twilight zone”が好きです。

南向 推してるよね。

乃上 私、周りからは元気ちゃんって思われているんですけど……

白坂 思われてるっていうか、そうなんだもん!(笑) 元気ちゃんじゃん!ずっと。(笑)

乃上 じゃあ、訂正。(笑) 元気ながやがやしている曲も好きなんですけど、曲を聴く時って一人で落ち着きたい時に聴くことが多いので、寄り添ってくれるような曲が好きなんです。なので“Twilight zone”が好きです。歌詞もすごいく刺さるし。

■“Twilight zone”はアルバムの中でも特に雰囲気が違いますよね。

南向 この曲はすごく大きいスタジオで録音したんです。ボーカルのレコーディングブースだけでも8畳ぐらいあって、まずそれで不安になったのを覚えています。(笑) あとコントロールルームにもいつもよりたくさん人がいて緊張しました。でもちょっと売れた気になりましたね。(笑)

■その環境で録音したのは“Twilight zone”だけだったんですか?

白坂 “faith”もそうだったと思います。

■そうだったんですね。南向さんは今回のアルバムのお気に入りの曲はなんですか?

南向 私は“call me by your name”です。初めて作曲に参加させていただいた曲なので印象に残っています。でも“ASOBE!”も好き。“ASOBE!”は頭のおかしい曲を1曲作りたくて作った曲で。ナザレはバカが6人が集まっているんですけど、ライブとか曲は結構真面目なんですよ。でもそういうのばかりだとちょっと疲れちゃうので、普段MCとかで見せるような私たちを曲でも見て欲しいなって。本当に偏差値が2くらいの曲が欲しくて。(笑)

山田 偏差値2もあるかな~?(笑)

南向 ね。本当にそんな感じの曲です。

東出 私も“ASOBE!”は最初に仮歌が届いた時、びっくりしました。「ナザレってこういう曲するんや!」みたいな。振り付けも超楽しいので、盛り上がりそうやし、ファンの人もめっちゃ喜んでくれそう。(インタビュー実施現在)今踊り込みをしていることもあって、いっぱい聴いている分“ASOBE!”が熱いです。

■現在全国5か所を回るツアー中ですが、アルバムリリース後に行われるファイナル公演への意気込みも教えてください。

山田 新曲も増えますし、新しいBLACKNAZAREMEの一面が見られるライブになるんじゃないかなと思います。ファイナルに向けて頑張って走っていきたいです。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
村田実果子、南向いずみ、白坂もあ、東出ひみこ、山田さとり、乃上楓の 6 名からなるアイドルユニット・BLACKNAZARENE(ブラックナザレ)。“THUG×kawaii”をコンセプトに 2018 年に結成。同性から多大な指示を集めており、アイドルシーンとしては異例な存在である。2020年2月に初のミニアルバム『ADMIRATION』をリリース。2021年、2022年には彼女たちにとって新たな名刺となるシングル『URGE』、『lord of the fate』を立て続けにリリース。2023年3月には待望のニューアルバム『Decision』をリリース。「Decision(決意)」というワードを新たに手にした彼女たちは、さらなる高みを目指すべく大きな一歩を踏み出す。
https://blacknazarene.tokyo/

RELEASE
『Decision』

Type-A[初回限定盤](CD+DL CARD)
AMPL-1012
¥7,500(tax in)

Type-B[通常版](CD)
AMPL-1013
¥3,500(tax in)

ampoule label / HAPPINET CORPORATION
3月15日 ON SALE