et-アンド- VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

独特な世界観を表現する会話劇を盛り込んだダンサブルな夏ソング。

et-アンド-が、7月14日に最新シングル『祭歳』をリリース。フェスやパーティなどの明るいイメージと相反する「鎮魂」や「生贄」、「トランス」などの歪んだ祈りや儀式のイメージをも持つ夏の風物詩とも言える「祭り」をモチーフに制作された今作。作曲はグループの楽曲プロデュースをおこなう菊池一仁。夏を盛り上げるポップでダンサブルなサウンドに仕上がった。
et-アンド-はグループ最大規模のツアーも開催中。最新シングルの魅力に加えて、ツアーの折り返しでもある今の時期に思うツアーの感想や、これからの意気込みについて、野島樺乃、栗本優音、モラレスきあら、山崎カノン、メンバー4人に語ってもらった。

■今作“祭歳”は「祭り」をモチーフにした夏ソングということですが、去年の“夏海月”と比べてどんな楽曲に仕上がっていますか?

モラレス 去年の“夏海月”は、かわいらしいet-アンド-の一面が見れたと思うんですが、今回の“祭歳”は裏がありそうな歌詞が印象的なので、今までのet-アンド-とは全然違う一面が見られると思います。メロディーもそうですし、お祭りソングはこれまでに歌ったことがなかったので、日本のお祭りを上手く曲に落とし込んでいて、新しい魅力が詰まった一曲になっていると思います。

野島 et-アンド-にとって3曲目の夏ソングになるんですが、同じ「夏」をテーマにした歌でも、全部新しい角度から切り込んだ楽曲になっているので、どれも違った魅力があると思います。今回は中でも二面性がある楽曲なので、聴けば聴くほど、より深いメッセージが受け取れると思います。「お祭りに行く時に聴いてみよう!」って思えるような、盛り上がれる楽曲にもなっていると思いますので、たくさん聴いてくださればいいなと思います。

栗本 今年の夏ソングはお祭りがモチーフになっていて、これまでの夏ソングと合わせて「夏といえば」という風物詩をたくさん歌えて嬉しいなと思っています。

山崎 前作の“夏海月”とは違ったカッコ良さがあって、また違ったet-アンド-の魅力をみなさんにお伝えできるんじゃないかなと思います。私は特に歌詞に共感できる部分も多くて、好きな楽曲です。Bメロの「そんなに単純じゃないのよ 時間はとても儚いもの」に続く歌詞に特に共感しました。

■今回の楽曲には、TikTokで人気のくつずれデイズさんが脚本した会話劇も入っていると伺いました。会話劇を担当されたのは栗本さんお一人ですか?

栗本 私が一人で二役やりました。私が個人的にくつずれデイズさんの動画が好きで、今回の楽曲に取り入れたいと思ってお声がけさせていただいたんです。大好きなくつずれデイズさんの脚本で演技ができたのが、夢が叶ったみたいですごく嬉しかったです。セリフを読むのは何度か経験したことがあったんですが、一人二役やるのは初めてだったので大変でした。

■くつずれデイズさんとのコラボっていうのはすごく意外でした。今回の会話劇のセリフで特にオススメしたいポイントはありますか?

栗本 くつずれデイズさんはいつも面白い動画やコントを制作しているんですが、今回制作していただいた会話劇は、お祭りの二面性を意識してちょっと怖い感じのセリフになっているんです。私も最初は全然気づかなかったんですけど、説明を受けてその本当の意味を知ったら、「うわっ!怖い!」って、「ぞわっ」としました。

■今後、その会話劇の答え合わせをしてくれる機会はあるんでしょうか?

栗本 最初は聴いてくださるみなさんに意味を考えてもらえたらいいなって思います。(笑) ヒントを話すと、最後の一言に意味があるので、そこを聴いて「なんだろうな?」って考えてもらえたら嬉しいです。

■今作は「お祭り」がモチーフになっているとのことですが、みなさんのお祭りのイメージはどんなものですか?

野島 私がラスサビの「踊り明かせ」の部分を歌っているんですが、その歌詞を歌う時に頭に浮かべていた思い出があるんです。小学校の頃に通っていた地区のお祭りの盆踊りの太鼓やぐらにいる、お祭りを仕切っているようなお祭り女のみなさんが、勢いよく「ヤーッ!」って叫んで盛り上げている様子が思い出深くて、その思い出を頭に浮かべながらこの歌詞の部分を歌いました。ファンのみなさんにもぜひ聴いて欲しい部分になっています。

栗本 私はお祭りというと提灯を思い浮かべます。お祭りの時期になるとついつい提灯を写真に撮っちゃいますね。あと、鈴の音もお祭りっぽいなと思います。“祭歳”にも鈴の音が使われていて、一番サビの間奏部分なんですが、そこのサウンドは特にお気に入りです。

山崎 毎年遊びに行く地元のお祭りが、みんなで盛り上がって飛び跳ねたりするので、そのイメージがあります。私たちの“祭歳”も、サビの部分はジャンプして盛り上げたりするので、ぜひファンの方たちにも一緒にジャンプして盛り上がってもらえれたら嬉しいなって思います。

■ファンの人たち全員にジャンプしてもらったら、ライブハウスが揺れちゃいそうですね。(笑)

野島 ぜひぜひ揺らしちゃうぐらい盛り上がって欲しいです。(笑)

■お祭りでの思い出はなにかありますか?

モラレス お祭りで思い出に残っているものといえば、徳島県でやっていた阿波踊りを見に行ったことですね。遠くにいて、普段はなかなか会えないおじいちゃんに会いに行くと、「阿波踊り見に行く?」って聞いてくれて、よく遊びに行っていました。数少ないおじいちゃんとの思い出なので、すごく記憶に残っています。

野島 私はお化け屋敷に行ったのが思い出深いです。学祭みたいな規模のお化け屋敷だったんですけど、友達と「キャーキャー」言いながら遊びに行っていました。あんまりに怖いから走り回ってあちこち青タン作って帰ってくることもありました。(笑)

山崎 私の思い出は「亀すくい」です。ちっちゃい頃にお祭りで遊んだことがあるんですけど、難しくて全然亀がすくえなくって……。そうしたら隣のおじさんが「お嬢ちゃんにあげる」って言って、一匹くれたんです。その亀がすごく長生きで、今でもまだ一緒にいます。最初は手の平に乗るぐらいだったけど、今はもう手には乗りきらないぐらいに大きくなりました。

■お祭りに浴衣を着ていったりはしましたか?

野島 大人になってからの方が浴衣を着る機会が増えました。自分で着られるようになりたいなって思って、おばあちゃんに教えてもらったりしました。

■“祭歳”が夏ソングということですが、みなさん夏はお好きですか?

モラレス 私は結構好きです。逆に寒いのが苦手なので、夏の方が好きっていうのもあるんですけど、イベントも多いので毎日楽しくて好きです。

■ツアー以外に今年et-アンド-さんが参加する夏のイベントはありますか?

野島 今年は熱海の花火大会に出演する予定です。熱海の花火大会はいつもすごい来場者数だって聞いています。花火もすごい綺麗だと思うので今からすごく楽しみです。

■今年の夏にやりたいことは何か決めていますか?

モラレス 去年は“夏海月”のMV撮影で、江ノ島とか、水族館とか、海系には行けたので、今年は山とかでバーベキューをしたいです。川もいいですね!ラフティングもしたいです。

栗本 バーベキューは去年も「したいね」って言っていてできなかったから、今年はやりたいね。

野島 私はプライベートになっちゃうんですけど、旅行に行きたいです。いっぱい食べるのが好きなので、ご飯を食べるためだけに弾丸で福岡に行きたいです。屋台ご飯を食べたり、ラーメンをはしごしたりしたいです。博多ってラーメンが細麺なので、弾丸旅行でも結構食べれるかなって思っています。2軒は行けるかなって。(笑)

山崎 私はコテージとかを借りてキャンプとか、みんなでわいわいしたいです。夜更かしとかしちゃって、朝まで恋バナで盛り上がったりしたいなって思います。(笑)

一同 いいね〜!

栗本 去年はコロナ禍もあって、あまり出かけたり遊んだりできなかったので、今年は友達と海とか花火とか、夏の風物詩を楽しみたいです。夏はイベントが多いので、et-アンド-のメンバーとも海に行ったりして、写真をいっぱい撮りたいです。もう今もみんなに見せていない写真とかも隠れて結構いっぱい撮っていて。(笑)

一同 え〜!(笑)

栗本 鏡越しにフィルムカメラで撮影した写真とかも結構あります。(笑)

■“祭歳”の振り付けはどんなものになりそうでしょうか?

栗本 サビの部分のダンスが阿波踊りをモチーフにしているんです。“祭歳”はツアーでこの間ファンのみなさんにも披露しました。まだレクチャーもなにもしていないのに、ファンのみなさんが振りコピしてくれていたんです!それがすごく嬉しかったです。中には歌詞をしっかり聴き取ろうとしているファンの方もいて、みんないろんな楽しみ方があるみたいで見ていていいなと感じました。

モラレス サビの「ヤッと祭、祭、祭」の部分ですね。阿波踊りっぽいダンスが特徴的ですし、キャッチーなので真似もしやすくて、いろんな人に楽しんでいただけると思います。