PassCode VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■そういえば今作は「神」って単語が多いような気がします。みなさんが神のように尊敬するアーティストは誰ですか?

高嶋 私は郷ひろみさんです。もちろんビジュアルも好きなんですけど、よく音楽番組とかに出ているじゃないですか。やっぱりいつ見ても元気なんですよ。インタビューも名言だらけで、見ていたらすごく元気になるので、「郷ひろみさんになりたい」と思って生きています。

 私が音楽人生で一番影響を受けた人はSUPER BEAVERの渋谷龍太さんです。元々アイドルで長くMCをする人ってあまりいなくて、MCを始めた18歳か19歳の頃は「自分で歌詞を書いているわけじゃないのにそういうこと言われても」みたいなことを言われることが多かったんですが、SUPER BEAVERってギターの柳沢亮太さんが曲を作っているんですが、渋谷さんのMCを見た時に、「誰が曲を作っているとか関係なく、ちゃんと心に届くMCができるんだ」って思ったところから、自分のMCのやり方を確立できました。SUPER BEAVERのライブを見ていなかったら、今こういう風にもなっていなかったと思っているし、PassCodeも自分の中で続けられなかったと思っています。

■それはかなり特別な存在ですね。渋谷さんが聞いたら驚かれるかもしれませんね。

 当時『27』っていうアルバムをよく聴いていたんですけど、私は今年27歳になります。自分が27歳になった時に、「『27』を聴いていた時に思い描いていた自分にちょっとでも追いつけた部分があるのかな?」って思うことが最近増えてきました。なので、27歳になるまでにもうちょっと自分の中で何か一つでも成し遂げられたらなと思っています。

大上 私はSuperflyさんの歌声が本当にすごすぎて……これまでライブのMCでウルっとくることはあったんですけど、歌声を聴いただけで涙が出るのは初めて経験しました。Superflyさんのライブを見に行ったのが丁度PassCodeの活動が大変な時期で、歌もスランプみたいな感じというか「これ以上もう変わらんかな」と思っていたりした時期だったんですけど、越智志帆さんの声を聴いたら「もっと近付きたい!」みたいな気持ちになって、すごく前向きになれました。

有馬 私が尊敬してるのはPassCodeの曲を作っている平地孝次さんなんですけど、私はMVとかを見るより耳で音楽を聴くのが好きなので、PassCodeに入る前から曲をよく聴いていたんですよ。音楽の専門学校にも通っていたんですが、PassCodeに入って平地さんがパソコンを開いてDTMのソフトを弄っている様子とかが見られるようになって、すごく嬉しかったです。

■あ~、わかります。憧れの人の楽曲制作を見られるのって楽しいですよね。

有馬 私は今でも趣味で曲を作るんですけど、平地さんに「トラックごとに色を変えた方が良いよ」って言われたりして、それを実践したりもして。今のPassCodeの活動に関係あるかって言ったらまだ無いかもしれないですけど、音楽ってバッハの時代からずっと続いているものやから、日ごろから音楽への造詣を深めて、シャウトにも深みを出していきたいなって思うくらい、作曲家としての平地さんを尊敬しています。

■そして先行配信曲の“MYTH”ですが、こちらはぱちんこ『P北斗の拳 暴凶星』のテーマソングですね。みなさんは『北斗の拳』は読んだことあります……?流石に世代が違いますよね?(笑)

大上 さすがに「あたたたた……」とかは知っているので、それをオフィシャルで入れられる機会を頂けてすごく嬉しいです。(笑)

■有馬さんはやっぱりシャウトしてみて気持ちよかったですか?

有馬 今までも『北斗の拳』の曲を歌ってきた歌手の方は多いんですけど、シャウトでやるのは初めてなので、お手柔らかにお願いします……。(笑)

 この前の練習終わりに、楓ちゃんと(ぱちんこ『P北斗の拳 暴凶星』を)打ちにいってみたんですよ。PassCodeの曲とパチンコのハラハラする感じがすごく合っていて、アニメーションとかもめっちゃカッコよくてテンション上がりました。

■打ちに行ったんですね!大人のアイドルならではのエピソードです。(笑)

 お酒とかも大好き!(笑) 3千円くらい使ったんですが、事務所の社長に言ったら「パチンコは3万からだよ」って言われました。

■最後の4曲目、タイトル曲の“GROUNDSWELL”は「大うねり」みたいな意味ですね。あたなはグループの中でうねりを起こす方ですか?それとものみ込まれる方ですか?

高嶋 私はのみ込まれるなぁ。ライブで言ったら、南・有馬あたりが先頭に立ってアクティブにやっているので、それにのまれて楽しくやっている感じ。(笑)

大上 私は波にのまれず、自分も起こさず、ひとりで海岸にいるタイプです。(笑) ちゃんとのみ込まれないとなって思います。(笑)

有馬 私は起こす側ですが、結構ライブ中にアドリブをしようとするがあまり、いろんなことが抜けてしまうことがよくあって。この間はシャウトで始まる曲を盛大に間違えて、しばらく全く違う音をシャウトしていました……。うねりを起こして1人で溺れたなって思うやつですね……。

 私はうねりを起こしていこうと思ってはいるんですけど、みんなの思考が似てきていて、みんな私の脳内を共有しているような気がします。(笑) 楓ちゃんと陽奈子は長い付き合いになるので、PassCodeに対して似たような考えを持つことが多くなってきました。えみりちゃんが入ったばかりの時は噛み合わない事を話すことも多かったんですけど、知らないうちに思考がみんなと同じになり、ツボとかも同じ感じになってきていて。同じことで笑って、同じことばっかり話しているっていうのを理解した感じです。(笑)

■バンドメンバーとかも似てくるって言いますもんね。「いつの間にか全員同じような見た目になっていた」みたいな。(笑)

 PassCodeは仲がいいみたいで、メンバーといる時間が1番ケラケラ笑っている気がします。

■メンバーが楽しいとお客さんたちも楽しいですからね。それでは最後に、これからやってくる今年の夏の楽しみなことを教えてください。

 『SUMMER SONIC』のケータリングですね。出演者には海外の方も多いので、お寿司とかもあるし、お肉もあるし。

高嶋 私は『MURO FESTIVAL』です。赤レンガ倉庫でやるらしいんですけど、あそこでライブをやるんだって想像つかなくてすごい楽しみやし。下がコンクリートだから暑くないかな?

有馬 夏の始まりに『GROUNDSWELL ep.』をリリースするので、収録曲を披露できるようになっていくのがすごく楽しみです。

大上 楽しみなのは、もう私たちのホームと言っても過言じゃないんじゃないでしょうか……『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL』(ジャイガ)。ジャイガに出ると「夏が来た!」って思えます。地元・大阪での開催っていうのもありますし、いつもめちゃくちゃ暑いんですけど、「夏フェスに出てる」って気持ちになれるので。

有馬 そう。めっちゃ暑い。

 今えみりちゃんジャイガに出た事あるような顔して「めっちゃ暑い」とか言ってたけど、今回が初出演じゃんか〜!(笑) 前回は3人で出て、ゲストで赤飯(オメでたい頭でなにより)さんにシャウトしてもらいました。

大上 この4人でのジャイガ出演は今回が初なので楽しみです!(笑)

Interview & Text:安藤さやか

PROFILE
バンドサウンドをベースにスクリーモ、メタルコアなど変幻自在の楽曲群を擁し、シャウト・スクリームが異彩を放つPassCode。2016年10月、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビューシングル『MISS UNLIMITED』を発売。2018年10月、イギリスJPU Recordsよりアメリカ・ヨーロッパ・カナダで海外デビュー盤『Ex Libris PassCode』を発売。2019年4月、メジャー2ndアルバム『CLARITY』を発売。同作品収録“一か八か”は、TBS/MBS TVドラマ『賭ケグルイ season2』および『映画 賭ケグルイ』のオープニングテーマに抜擢。また、東海テレビ・フジテレビ系全国ネットオトナの土ドラ『隕石家族』の主題歌に抜擢されたメジャー6thシングル『STARRY SKY』がオリコン週間シングルチャート、そしてBillboardJAPAN週間シングルチャートで自身初の1位を獲得。2021年2月より、メジャー3rdアルバム『STRIVE』を掲げた全国ツアー「“STRIVE” for BUDOKAN Tour 2021」を開催。同年8月、体調不良のため活動を休止していた今田夢菜がPassCodeを勇退、そして、新メンバー有馬えみりの加入を発表。同年9月には、自身初のベスト盤『PassCode THE BEST -LINK-』を発売し、新体制にて全国7 都市8 公演におよぶZepp Tour 2021 を開催。11月にはTHE ORAL CIGARETTES やMY FIRST STORYを迎えた大型対バン企画VERSUS PASSCODE 2021を開催。2022年2月12日、いよいよ自身初となる日本武道館公演を開催。新型コロナウイルス感染対策の公演ガイドラインに従い、徹底した感染対策が施されるなか集まった規定最大キャパでソールドアウトを果たす。同年5月には自身初の野外ツアーとなるPassCode HIBIYA PARK / OSAKA CAS TLE PARK 2022を開催。同年7月、福岡PayPay ドームで開催されたNUMBER SHOT 2022、8月には千葉市 蘇我スポーツ公園で開催されたROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022 に出演を果たす。同年12月には『REVERBERATE rp.』を発売した。
https://passcode-official.com/

RELEASE
『GROUNDSWELL ep.』

初回生産限定盤(CD+BD)
UICZ-9235
¥6,600(tax in)

初回生産限定盤(CD+DVD)
UICZ-9236
¥5,500(tax in)

通常盤(CD)
UICZ-4632
¥1,650(tax in)

UNIVERSAL MUSIC / USM JAPAN
6月21日 ON SALE